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野生のはてなブログ

twitterに書くには長すぎQiitaやサークルサイトに書くには雑多過ぎる話題を書いていきます

ヘッドマウントディスプレイOculus Riftの結局何が凄いのか分からない人へ

※この記事の続きとしてOculus Rift向けのアプリを作りたくなった人向けの記事を書きました。
Oculus Rift向けのアプリを作るための手段をざっくりとまとめてみた - 野生のはてなブログ

アメリカ生まれのすごい奴

日本ではま―――――――――――――ったくと言っていいほど報道されていませんが、今世界ではOculus Riftというデバイスが非常にブレイクしている真っ最中です。
どのくらいブレイクしているかと言うと、2014年発売予定なのに2013年発売のPS4とXbox Oneを差し置いてE3 2013のベストハードウェア賞を取ったり、
それに対応したデモSTGが海外の大手ゲームメディア各紙でE3 2013で一番驚いたゲーム認定されたり、
フォーブス誌のゲーム部門でCEOが1位を取ったくらいです。

何でそこまで評価されているのか

Oculus Riftのプロトタイプ実機が初めて公に出たのは2012年のQuake-Conで、その後8月にKickstarterでクラウドファンディングが開始されました。
当時から出ていたOculus Riftの特徴とは

  • 視野角が広い(ソニーHMZ-Tシリーズの2倍)
  • 頭の向きをトラッキングできてしかもゲームに使えるほど低遅延
  • 59800円のHMZ-T1/T2に対して開発キットで300ドルという低価格

などが主に挙げられます。
ただし欠点もあり

  • 開発キットの解像度が1280x800(片目640x800)という低解像度
  • しかも画面が表示される部分はその中から更に制限(レンズ補正の歪みのため)

ということが挙げられます。
それでもこの手の製品としてはゲームを遊ぶのに特化していて家庭でも買える非常にお手頃な価格だったので、Kickstarterでは僕を含め多くの人が開発キットに飛びつき、目標額の10倍も集めるKickstarterの歴代でも有数の大成功プロジェクトとなりました。

実機が届いて

Oculus Riftの開発キットは2012年末に出荷開始予定でしたが、お金が集まったので仕様をデザインから抜本的に変えて3月出荷開始予定に延期されました。
Kickstarter予約組の日本向け出荷が行われたのは4月末〜5月末頃で、それまでにCES2013GDC2013E3 2013などでプロトタイプの公開展示も行われ
5月29日に届くまでの間「なんでや!何で去年8月にお金を払ったワシの元にはモノが無くて金払って無い奴が触ってるんや!」
と怨嗟に満ちていた僕が居たのは記憶に新しいです。

結構見れる解像度

まず解像度ですが、懐かしい感じのドットが見える映像が出力されますが、物が全く見えないほどではありませんでした。
これはアンチエイリアスやブラーを掛けることでかなり改善されます。
PS3のソフトをSDテレビに映しているような感じで小さい文字は読めないけれど大きく表示したものは普通に見えます。

画面がでかい

HMZの2倍という視野角の広さは凄まじいものでした。
これを画像で例えるとこんな感じになります。

普通のディスプレイを見ている時の視界はこれです。
フルスクリーンの画面を見ているつもりでも、実際には視界のほとんどに画面外の現実世界が映っています。
f:id:yaseino:20140109201526p:plain

HMZ-T1などのヘッドマウントディスプレイはこんな感じに見えます。
虚空の中にシアターが浮かんでいるような感じです。
余計な情報は減りましたがまだ何も無い黒い部分が目立ちます。

f:id:yaseino:20140109201536p:plain

Oculus Riftの場合はこうなります。目が大きくてかなり視界が広い人でない限り
視界の全体が画面に覆われます。
しかも実際の画面は奥行きのある立体に見えています。

f:id:yaseino:20140109201544p:plain

勘の良い人はこの画像だけでOculus Riftの価値が分かったんじゃないでしょうか?

<これでエロいものを見るの?

…君のような勘のいいガキは嫌いだよ

ヘッドトラッキングが凄すぎる

Oculus Riftは3軸センサーとジャイロを同時搭載していて、360度頭の向きを取れることができます。
後ろを振り向いたらテラフォーマーズが立っていたような演出も出来ますし(誰かやって、どうぞ)
ブリッジしたらそのまま画面も逆さまになるわけです。
これが現行の市販HMDの中でも凄く低遅延で、かなり自然に自分の頭の動きで視界を変えたり物を動かしたりすることができます。

ただ、現在流通している第1世代開発キットでは頭の「向き」は取れますが「位置」は取れないので、身を乗り出しても目の前にあるものに近付くことは出来ませんし、自分の頭より低い位置にあるスカートを覗くことすら出来ません。
だが、CES2014で発表された赤外線カメラ付属のコードネーム「Crystal Cove(そのままDK2として買えるようになるかはまだ不明です)」を使えば宇宙船のコクピットの中で身を乗り出す事も出来るし、スカートを覗くことだって出来る。

何より、頭の位置に応じて視界も動いてくれるようになるので違和感が減って酔いにくくなります。
製品版では更に3Dカメラを前面に搭載して現実世界を画面に表示できるようにする計画もあります。

そんなに凄いのか!どうすれば触れるの

購入方法

まず、開発キットは公式サイトから300ドル+送料で購入可能です。
今の為替だと大体35000円以上でしょうか。(Kickstarter時は円高だったので送料込みで30000円未満でした)
Oculus Riftの販売窓口は今のところここだけで、他はただの転売なので急いでない限り手を出さない方が無難です。

また、上記のCrystal Cove準拠の新開発キットの予約開始も間近だと思われますので
よほど急いでたりコレクションするつもりでない限り現行の開発キットも現在は買わなくても良いかと思います。
Kickstarter組優先という話もありますが、Kickstarterで予約した僕より2013年になってから注文したアメリカ人の方が先に届いてた恨みは絶対に忘れんぞOculus!!!!!!!!!!

展示会など

Oculus Riftを展示する有志のイベントも開催されているので、機会があったらそちらに行くのも手です。
僕の場合はコミックマーケット84東京ロケテゲームショウデジゲー博の3つのイベントでOculus Rift対応の同人ゲームを展示しましたし、(C85は落ちました)
秋葉原複数Oculus Rift作品を無償で展示しているOculus Festival(Ocufes)というイベントもちょくちょく開催されています。
最近は購入者が増えてきたのでもっとOculus Riftが展示されるイベントは増えてくるかなと思います。
思わぬ伏兵ですが、東京モーターショー2013でも日産ブースでOculus HDプロトタイプが展示されていました。
行った人の話によると日産の他にもOculus Rift開発キットで展示を行っているブースもあったようです。
東京ゲームショウ?知らない子ですね…(自動車業界ですら有効活用しているものを招待講演も出展する企業も無く、出ていたのは外資系企業Unityジャパン主催のインディーズゲームフェスのみとか正直恥ですね)

直近の展示イベント

1月11日・12日の2日間に渡って開催されるアキバ大好き!祭りの中でOcuFesの展示もあります。
これまで僕はPerilous Dimensionでリモート参加しただけでして、今回が初めてのOcuFes出展参加となります。
両日11:00〜18:00までスタッフさん以外の手伝いも無しでフルタイムで展示している予定なので、
見かけたら遊んでやって行ってください。

また、ソフトウェア開発者の方は2月13日・14日に開催されるDevelopers Summit前日の「デブサミDay0 センサー&デバイス祭」でもOculus Rift関連の講演や展示があるんじゃないかと思いますのでこちらもどうぞ。
僕もLT大会でOculus Riftについて話す予定です。

西日本在住・ゲーマーの方は3月7〜9日に京都みやこめっせで開催される国際インディーゲームイベント「BitSummit MMXV(2014)」にもOculus Riftを持ってPerilous Dimensionを展示しに行く予定なのでこちらにどうぞ。
BitSummitは全国のゲーム開発者の方や海外の方も出展しに来られるイベントなので、他にもOculus Riftや他の先端デバイスを使ったゲームが少なからず並んでると思います。

僕は島根県松江市在住なので月に1回くらいしか東京などの県外に出ていませんが、2013年末から米子空港スカイマークが出来て新幹線や高速バスより安く県外に出れるようになったので
誘われたら交通費と宿代を負担してくれれば全国どこにでもOculus Riftを持って駆け回ります。

製品版の予定

書き忘れるところでしたが製品版は今のところ2014年中に発売予定です。
ですが2013年中予定だった開発キット第2弾が未だに出ていないし、開発キットも2012年中から2013年春になったのでそこから導き出される結論は2015年発売にズレ込む可能性もゼロじゃないということです。
完成版ではカメラ搭載以外にもPCだけじゃなくAndroid端末とも接続出来るようになる予定なので、開発キットとは大幅に仕様が変わります。
Oculus Riftの動向を知りたい時はQiitaに投稿した僕の記事を参考にチェックしてみてください。