Oculus Rift向けのアプリを作るための手段をざっくりとまとめてみた
どうも、3連休はアキバ大好き!祭りで土日2日間11〜18時までずっと立ちっぱなしでPerilous Dimensionを展示してました、野生の男です。
Perilous Dimensionは手が見えない問題を解決するためにOculus Riftの全天周カメラを捨てる代わりに頭だけで操作出来るようにしているんですが、今回はUI改修の効果もあって試遊でクリアする割合が非常に高かったので嬉しいです。(LEAP Motionは日光の関係で正常に取れなかったのでほぼ眠ってもらいました)
さて、今回で初めてOculus Riftを触ってアプリを作りたいとなった方に一番多く聞かれたのが、「Unityで作れるんですか」と言うものです。
確かにOculus RiftにはUnity Proの4ヶ月ライセンスが付いていてPerilous Dimensionも購入したUnity Proを使って作っていますが、それは僕が2010年以来趣味でも仕事でも使ったことがある慣れから選択したものですし、Unity Proの定価は1500ドル(学生版は非商用99ドル/年、商用版750ドル/買い切り)と個人が勢いで買うにはVisual StudioやAdobe Creative Cloudと比べても初期投資がかなり高いソフトとなっています。
また、Unityの場合は標準で足りない機能や素材を買えてしまうUnity Asset Storeもありますので更に出費は深刻になります。
AssetStore依存の悪循環 http://t.co/WQU272DBj7 #unity
— けーご (@kyusyukeigo) January 9, 2014
Oculus Riftに対応したゲームエンジンやVR開発ツールはUnity以外にも色々ありますので、僕が知っている中で個人でも使えそうなものをまとめておきます。
Unity/UDK以外の情報元はOculus公式フォーラムのOther Engine Integrationカテゴリからです。
1.自作エンジン
開発言語
自由
特徴
2.Unity
開発言語
UnityScript
C#
Boo
価格
Pro $1500/$750(学生・教職員)
特徴
- 世界中にユーザーが多いので学習が容易
- Macでも開発出来る
作例
知っている限り挙げようかと思って書き進めたら余裕で30行超えたので割愛します(例の起動ダイアログが出れば100%Unityです)
3.Unreal Engine/UDK
価格
非商用:無料
商用:$99/年+売上$50000以上で25%のロイヤリティ or $2500/年
特徴
- 個人向けのUDKでも使えるハイエンドなグラフィックス機能
- Unityより大規模開発に適したワークフロー
- UDKは非商用なら無料で全機能を無制限で使える
作例
4.Torque 3D
開発言語
TorqueScript
C++
価格
無料(サイトでバイナリを公開しているほかGitHubでソースを公開)
特徴
- Oculus Rift以外にもRazer HydraやLEAP Motionなどのデバイスにもエンジン側で正式対応している
- 無料で公開されているので今すぐ触れる
- オープンソースなのでエンジン側を修正できる
6.OpenSpace3D
開発言語
独自ビジュアルスクリプト(PlaymakerやKismetのようなもの。コーディング不要)
価格
無料(オープンソースソフト)
特徴
- ゲーム用ではなく工業機械シミュレータなどのVRアプリ開発環境
- KinectやLEAP Motionなどのデバイスにも対応
7.Project Anarchy
価格
無料(モバイル版)
499ドル(PC版)
8.jMonkeyEngine
開発言語
価格
無料
特徴
- Javaを採用することでクロスプラットフォームを実現
- オープンソースなので拡張し放題(Oculus Rift対応コード)
いかがでしょうか。この他にもOculus Riftに対応した3D開発環境は沢山あります。
1%も居ないと思いますがこの8つの選択肢でも気に入らない方はOculus ForumsのOther Engine Integrationsを漁ってみてください。
【せっかくなので追記】